【人事部実践記】女性の昇進、活躍を促進するたった4つの会社制度

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こんにちは、奥家 耀介 です。

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本日は、「女性の昇進を促進するたった4つの会社制度」についての話。



内閣府が出した調査によると、夫婦共働き世帯が59.9パーセントに対し、
専業主婦世帯は30.1パーセントと、女性の社会進出が徐々に際立ってきましたね。



一方、就職買い手市場(就職者有利)の今、企業は社会進出してきた「有能な女性」を採用しようと躍起になっています。



会社に居る昔ながらの昭和な人は、

 「女性は結婚して、すぐ辞めて困る」だとか
 「女性は妊娠すると、周りが体調を気にして大変」とか
 「子供が風邪ひくと、すぐ休む」とか



ブツブツ言いながらも、
優秀な人材と採用する際に、
 「企業イメージを上げる為に、女性の採用を増やす。」とかで、
ある程度、女性の採用率を上げていました。



著者の会社もそう。
仲の良い人事部の部長が非公式に呟いてたのは、
 「女性は離職率が高いので、新人時代の教育コストがペイできない。
  また、欠勤率、突発年休も高く、現場のプロジェクトに影響を与えてしまう。
  だから、ある程度の採用はするけど、付き合いのある会社のコネを依頼されたらとか
  男性陣のモチベーション向上だとか、結婚相手を見つける為に綺麗な人を採用する
」だとか
そんな、採用動機不純なことを言ってました。



でも、それで成り立っていたのは、団塊ジュニア人材が豊富にあった昔の話で、
IT業界以外でも、どこもかしこも人材不足。人は来ても優秀な人材が集まらず・・・。



このままでは会社の将来が危うい



著者の所属する会社も、「やっと」でその重要性に気づき、「有能な人材」を採用する為には、男だけでなく女性も活躍できる職場、つまり昇進しやすい職場作りすべきと検討に着手しました。



また、女性が活躍すると企業イメージも高まり、男性の優秀な人材も確保しやすくなり、一石二鳥。



そんで、社の役員の命令で、人事部と各部署のマネージメントを集めてプロジェクト化(著者はマネージメントの一人)。



プロジェクトは、トライ&エラーを繰り返し、時には反発も受けながら、結果として、女性昇進率があがりました。
本日は、そのプロジェクトのメンバーである著者がその経験から、
どんな会社制度が有効なのか、大変だったことも含めて紹介します。

目次




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まずは会社の風土、風土、風土を変える事だ


 まず、この社会は、おじさま達が牛耳っているわけですから、
 とにもかくにも昭和のおじさま達の意識を変える必要があります。



 ただ、おもむろに「意識を変えろー」って管理部門が言っても、現場のおじさんから反感買うだけなので、
 「本人に気づかないようにする意識させる」必要があります。



 著者の会社では、まず「おじさんの意識を変える」を第一優先として、
 部下が上司を評価する評価指標に「女性の活躍風土」を入れる事にしました。



 具体的には、



 著者の所属する会社では、年に1度、「職場風土アンケート」というものがあります。
 これは、いわば アンケートという名の「部下の上司評価」というものです。


 全部で80項目ぐらいあり、
  ・上司は、話しやすい雰囲気か? とか
  ・年休を取りやすい雰囲気か?とか
  ・上司と日にどのくらいコミュニケーション取っているか?とか とか
 上司は・・・上司と・・・、とつまり上司に対しての評価を部下が1-5段階で点数化し、評価します。



 点数は部署毎に社内に公開され、点数の低い部署のマネージメント(つまり上司)は、評価が下げられます。



 このアンケートは、匿名記入で上司からは誰が書いているのかさっぱり分かりません。



 なので、そんな上司の私は、毎回この季節になると戦々恐々とし始めます。
 自分の部署の点数が悪いと、ボーナスの査定に響きますし、それ以上に嫌なのは、
 自分が部下から嫌われるいるんじゃないか?と不安に思うところです。



 もう分かりますね?



 そんな職場アンケート調査の項目に
  「あなたの職場は、女性の活躍できる風土があると思うか?
 という項目を追加するのです。



 当然、活躍できる風土づくりをしていない上司は、
 部下から低い点数を付けらるので、やっきになって環境づくりをしようとします。



 この制度の良い所は、
 「上司が部下に対し気を使う風土」ができるという事です。



 また、最初は「やらされ感」ですが、上司だけでなく、部下や男性陣が、この評価に感化され、
 不思議と年々風土づくりが醸成されます。



 以前、IT業界にありがちな高残業が、この制度で平均5時間短縮。
 有給取得日数が一人当たり4日増えました。



 へっ?たったそれだけ?って?
 社員全員の残業が5時間減ったというのは、相当なものです。
 それでいて会社の業績が変わらないんだから、意識を変える事は出来るんですね。

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制度は、女性優遇が丁度良い


 著者の大学時代、労働法を専攻していた頃、女性の教授が「女性優遇も女性差別だ」と言っていました。



 もちろん、法的に見てそうなんでしょうが、実際女性は男性と比べて不利な立場にあるわけで、
 そんなの現場では通用しません。



 例えば、
 旦那が転勤となったら、奥さんの方が会社を辞めてしまいます。
 結婚して、新居が会社から遠い場合、奥さんの方が寿退社します。



 女性も男性と違わず、「キャリア形成」を考えて、入社したはずです。



 その為に、学生の頃一生懸命勉強して、親からお金をだしてもらって、
 大学行ったり、語学教室に行ったりしているんです。



 でも、旦那の仕事を優先して、優秀な女性が辞めてしまうんです。
 もう、何人も見てきました。そんな女性。



 なので、そんな女性を救うべく、「復職支援制度」というのを設けました。



 これは、旦那の都合で、会社を辞めざるを得なかった奥さんが、
 復職できる環境になった時に、復職させてあげようという制度です。



 この制度、転職やクビになった人は、戻れないため、
 実質、女性の為の制度のようなもんなんです。


 なんと、引っ越し費用支援などがあり、大変待遇の良い支援内容になっています。
 これはあえてそうしているのであって、魅力的な制度でないと戻ってきにくいからです。



 先日、この制度を使って復職された女性が居ました。
 なんでも、旦那のタイの長期出張を機に退職されたそうで、
 5年ぐらいのブランクはありますが、エンジニア脳は完全に残っていて、
 復職、半月後からバリバリに働いています。

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肉食女子を積極採用しろ!


 そもそもいくら、制度を充実化しようとも、肝心の女性に出世欲が無かったら、
 絵に描いた餅
になってしまいます。



 その為、採用時に女性の評価ポイントに「リーダーシップがあるか」を重視するようにしました。



 これはもちろん男性にもあるのですが、男性全員がリーダーシップを持っていると、
 組織マネージメントとして、崩壊します。


 【参考記事】米国海軍が採用する最強チームの作り方


 なので、女性の場合、この「リーダーシップ」が高かった場合、男性と比べて加点をしようという制度です。



 新卒の場合、文化祭やスポーツ等で企画、キャプテン等を経験しているか、
 キャリアの場合は、職務経歴から マネージメントの経験があるかを見ます。



 また、女性の場合、多少年齢がキャリアの適正化年齢を超えていても、
 リーダーシップ力があれば、採用する方向で動きます。



 3年ほど前に、入社した女性はシングルマザーで、子供は祖母に預けて出社していましたが、
 若い女性と比べて、子供を養わないといけない分、責任感が満ち溢れていて、
 短時間で、バリバリ仕事をこなし、今年度の昇格試験にかなり早い年齢で候補にあがりました。
 (んで、この女性、男勝り過ぎて、ちょっと色気のない方でしたが・・・。)

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時短勤務の女性でも適正な評価を強引に作る


 女性は、育児などで子供を保育園に通わせるために、どうしても時短勤務(大体10:00~16:00)に
 ならざるを得ません。



 現状の会社の制度では、時短勤務というだけで、フルタイム社員より評価が低い制度になっており、
 子供が2人、3人と生まれると、ずーっと評価が低いままになります。



 これだと、40代で、30代前半の男性社員と同等の職位になってしまい、
 年下の男性から使われることになり、女性によってはプライドを傷つける
事になってしまいます。



 そこで、時短だから評価が低いはやめて、勤務時間が長かろうが、短かろうが適正な評価をするよう、
 人事制度を変えました。


 この制度変更は、社内からも反感が上がり、承認されるまでに色々大変でしたが、
 一番納得してもらったのは、「会社の方針で掲げている働き方改革の在宅勤務の推進に対する弊害となる」ということでした。
 


 以上、上記4つの制度で、女性管理職が 80人中、3人だったのが、制度変更3年後に、9人まで増えました。



 本当は、もっと増やせると思っていたのですが、
 やっぱり、女性の活躍(昇進)は、家庭の理解(特に旦那)も重要で、
 なかなか会社の制度だけでは、実現しない部分もあり、難しい課題です。



 ただ、女性の管理職がいると、何か知らんけど、職場がぱっと明るくなるのは事実で、
 メンタル罹患者も女性管理職の下では、減っているというデータもあるので、
 女性の活躍は今後も必要だと思います。



 いかがでしたか。参考になりましたでしょうか。

 質問がありましたら、遠慮なく聞いてくださいね~。

 ではでは~。






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